koleben’s blog

モノ・時間・情報からの自由になりたい。スローでイージーな暮らしを目指して

【読書感想】ウォーキングの科学

サブタイトルまで入れるともっと長くて

「ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方」

です。

内容紹介はこんな感じです。

放っておくと筋肉は年齢と共に衰え、そのことが原因で免疫力が下がったり、生活習慣病を引き起こしたり、心の健康や、脳の認知機能にまで影響を及ぼすと言われています。とはいえ、筋肉を衰えさせてはいけないとわかってはいても、運動をコンスタントに取り入れるのはなかなか難しい……。

ジムに通い続けるにはお金も必要だし、一人でできないスポーツはその場所や相手を確保するのに手間やお金もかかる、ランニングはいきなり走っても大丈夫か不安……などなど、運動に対するハードルはけっこう高いものです。


そこでウォーキングの提案です。ウォーキングなら家の周りを歩いてもいいし、どこかに行くついでに1駅分歩くこともできるし、すぐにでも始められます。

ただ、なんとなく歩くだけでは体力アップはむずかしいことも事実です。

著者は科学的に「どれくらいの速度で」「どれくらいの頻度で」「どれくらいの時間行えば」「どんな効果が得られるのか」を徹底的に研究し明確にしました。

その根拠となるのは、10年余りで7000人以上のデータを取った結果と分析。

それがわかりやすく示されているので、なぜどのように体にいいのか、納得できます。

そのようにして確立した、効果的で継続しやすい方法「インターバル速歩」を紹介。ややきついと感じる早歩きと、ゆっくり歩きを一定間隔で繰り返すだけのシンプルな方法です。

第1章では、体力とはなにかについて、ミトコンドリアの働きなど細胞レベルの話も交えて解説します。

なぜちょっときつめの早歩きを組み込むのかがわかります。

第2章では、具体的なインターバル速歩のやり方を紹介し、多くのデータから明確になった、さまざまな効果について解説します。

第3章は、インターバル速歩をさらに効果的にする方法や、腰痛・膝痛や体に不調のある人にもできる方法などを紹介する応用編です。

第1章 体力とはなにか
体力とはなにか/運動時のエネルギー源/体力が落ちると生活習慣病になりやすい!?/運動トレーニングによる持久力向上メカニズム/熱中症予防のために備わった驚くべき体のシステム/1日1万歩は体力アップになるか?/中高年者はトレーニングを明確に区別する必要はない ほか
第2章 効果的なウォーキング「インターバル速歩」とは
体力向上はウォーキングで十分だった!/体力向上が加齢による症状を改善する(生活習慣病を改善する/気分障害も改善する/睡眠の質も改善する/認知機能も改善する/関節痛も改善する/骨粗鬆症も改善する)/炎症反応を引き起こす遺伝子 ほか
第3章 「インターバル速歩」をより効果的にする科学
インターバル速歩後の乳製品摂取で(筋肉が太くなる ほか)/慢性炎症を抑制する/生活習慣病の症状が改善する/腰痛・膝痛の人にもできるインターバル速歩/水中インターバル速歩 ほか

「〜の科学」というタイトルだけあって研究結果も交えて本が構成されています。

私は理系なので特に違和感なく読み進んでましたが、家族がチラ見したところ「なんかすごい難しそう」とのこと、確かに化学式やらグラフ一つとってもちゃんと「n=サンプル数」やP値(確率)も記載してあります。そういえば健康本にこういう記載ってほとんどみないですね。

ただ、一冊の本の量にしてあるのは大変結構なんですが、要は健康のため、筋力をつけるためにはどうすればいいのか?というと一行で表現できちゃいます。

「3分ゆっくり、3分全力早歩きのインターバル速歩をすること」

です。ただ、この一行だけでは本になりませんからね ...

巻末に索引や出典も記載されてます。またインターバル速歩用の管理アプリのQRコードまでついています。簡単にいうと3分タイマーと実施記録が残せるアプリです。

暑さを避けて夕方にアプリを使ってインターバル速歩を試してみましたが、確かに日々のこういう運動がおっさんには重要なんだなと思います、続けられるかまだわかりませんが...