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【読書】怠ける権利! - 過労死寸前の日本社会を救う10章 -

怠ける権利!

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怠ける権利!

政府案の「働き方改革」では過労死は防げない。 働き過ぎ日本人にいまこそ「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」=「怠ける権利」を提唱する。

なぜこの国では、過労死が絶えないのか――。

「一日三時間以上働くと人間は不幸になる」 19世紀末にフランスの社会主義者ラファルグが唱えた言葉です。 「労働時間の短縮」が世界的な潮流となる中で、日本は「karoushi」が世界共通語となるくらい、命を削っての過剰労働が常態化しています。

ラファルグ、ラッセル、ケインズ、ヴェブレン、そして日本が誇る漫画家・水木しげるが遺した「なまけ者になりなさい」という言葉を読み解き、「一日三時間労働」を可能にするベーシックインカムの導入を提言する。 この国の〝国是〟とも言える「働かざる者喰うべからず」に正面からたたかいを挑んだ労作!

怠ける権利!

怠ける権利!

この著者の大学教授は怠ける権利を行使しているのかな?という疑問が浮かびましたがそれは置いておくとして...

労働基準法が1947年に施行され、8時間労働が定められましたが、72年も経ってコンピュータなど大幅に性能向上してるのに3時間に減るどころか、36協定で有名無実化してますからね。

ただ現代では一日3時間労働にしようとなっても労働力を海外に求めるので上手くいかないでしょうねぇ。

この本の元になったラファルグの時代でもこんなに経済移民が流動するとは考えてなかったでしょうし...

一方だけで怠ける権利を行使しても負けてしまう、もはや囚人のジレンマならぬ奴隷のジレンマです。

日本で上手く怠ける権利を行使できるのがご隠居のすすめなのではないかなと。

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